そしてその全ては、剃刀を振り回して笑う屑屋の、その笑い顔にむけて編み上げられる。その笑い顔の瞬間、私は、(この言い方を用いる噺家が大抵好きじゃないのだが)「演者が消える」のをはじめて見たかもしれない。真に演者が消えるとき、そこに現れるのは〈人物〉ではない。〈落語〉が現れるのだ。

10:45pm August 29th 2018 via Twitter for iPhone in reply to 0